4月30日に最終日を迎えた女子フリーでショートプログラム(SP)2位の安藤が130.21点を出し、合計195.79点で、SP1位だったバンクーバー冬季五輪金メダルの金妍児(キム・ヨナ=韓国)を抜いて、07年大会に続き2回目の優勝を果たした。日本女子は昨年の浅田真央(中京大)に続く優勝。
金妍児はフリーが128.59点にとどまり、合計194.50点で2位。1年1カ月ぶりの復帰戦を優勝で飾れなかった。3位はカロリナ・コストナー(イタリア)。
SPトップの金妍児とは逆転も視野に入るわずか0.33点差の安藤。今季はグランプリ(GP)シリーズ以降、フリーは5戦とも1位と抜群の安定感。その実力を、頂上決戦でもいかんなく発揮した。
1発目のジャンプは3回転ルッツ−2回転ループ。SPでは冒頭のジャンプ後半を3回転から2回転に急きょ変更したが、フリーのジャンプは得意中の得意。これをきっちり決めると、3回転ループも成功。2回転半−3回転の連続ジャンプは後半が回転不足となったが、それ以外は手堅くまとめ、最後の3連続2回転も難なく決めて演技を締めくくる。
「失敗すると分かっているものは無理にやらない」と安藤。「完成度」に重点を置く23歳のスケート哲学は、大舞台でも大崩れしなかった。五輪女王の金妍児を上回った安藤は「ずっと順位より内容を求めてきた。きょうの結果は、神様がくれたご褒美」と笑顔で語る。浅田の調子が上がらない中、さらにスケートの奥義を窮めてほしい。
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